【解説】テント内に薪ストーブを導入する方法!【実体験/注意点など】
こんにちは、わらしかです。
キャンプ歴3年のアラサー男です。
冬キャンプは、薪ストーブをテントの中に入れることが多いです。
そんな僕が「テント内に薪ストーブを導入する方法」をまとめましたので、参考程度にお読みください。
この記事の内容
1.テント内に薪ストーブを導入する方法
準備するもの、導入方法を主に解説します。
目次は下記になります。
準備するものを紹介
次の通り。
- 薪ストーブ
- 十分な高さの煙突
- 二重煙突 or 煙突ガード
- 消化スプレー
- 一酸化炭素チェッカー
以上の5つです。
以下、何故上記が必要なのかを解説します。
煙突はテントの高さより少し高めにする
薪ストーブを付けた時に、煙がテントに直接当たらないようにするためです。
20~30cm程は高くしたほうが良いと思います。
使用している薪ストーブの煙突の大きさをしっかりチェックして、必要に応じてショップで買い足すようにして下さい。
二重煙突、煙突ガードは必須
煙突とテントが接触すると、熱でテントが溶けます。
二重煙突はそれを防ぐための用途に使います。
下記のような製品ですね。
「二重煙突」「煙突ガード」「テントプロテクター」など言い方は様々ありますが、ほぼ同じ役割があります。
二重煙突は名前の通り「煙突の中に煙突」という感じで、煙突ガードは「煙突の外に取り付けるガード」という感じです。若干使い方が異なります。
どれを使えば良いのか?ということですが
- 使用している薪ストーブ純正の二重煙突or煙突ガード
- 煙突の直径に対応している二重煙突or煙突ガード
という感じ。
煙突ガード、二重煙突はどっちでもOKです。
薪ストーブ純正製品でもサイズが異なることがあるので、使用している薪ストーブの煙突に合うかどうかは、しっかりと見極めて下さい。
フラッシングキットを使ってもOK
上記のような製品です。
テントやタープを加工して、実際に穴を開けます。
上記を導入するのは「テントと煙突の隙間を埋める」「テントに直接接触しないようにする」の2つの理由がありますので、余裕があれば行ってもいいと思います。
導入方法については、各製品の説明書を参考にして下さい。
消化スプレーも用意する
万が一、火災が発生した際に必要だからです。
下記のような製品を1つ用意しましょう。
初期段階で火災を食い止めることができれば、大惨事を防げます。薪ストーブじゃなくても、キャンプするなら焚き火はすると思うので必要です。
一酸化炭素チェッカーも準備する
これも自分の身を守るために用意します。
命を預けるものなので、信頼できるメーカー製品を使用して下さい。
僕の場合は、下記の製品です。
アウトドアメーカーの中でも比較的知名度があるDOD製品を利用しています。Amazonだと中華製しか無いので、値段は高いですがこちらを使用しています。
こちらも、皆様自信でどんな製品が良いか見極めて、購入を検討してみて下さい。
他、キャンプ道具で役立つものも下記で紹介しています。
以上、薪ストーブをテント内で使用するために必要な道具の紹介でした。
導入方法
ざっくりと、次のような手順です。
- 薪ストーブを組み立てる
- 設置場所を決める
- 煙突をテントから突き出す部分の手前まで設置
- 二重煙突を接続、テントに接触するよう薪ストーブの位置を調節
- 場所が決まったら、残りの煙突を接続
- 必要に応じて、煙突をガイロープで固定する
上記のような感じです。
画像でも紹介します。
ちなみに、テントは「サーカスTC」、薪ストーブは「ウィンナーウェル ノマドビュー Lサイズ」を使用しています。
下記の製品です。
サーカスTCに関しては、下記にレビュー記事があります。
薪ストーブの組み立て、設置【画像で解説】
まず設置場所を決めます。
サーカスTCの場合、出入り口が2箇所ありますので、そのうちの1箇所を利用して薪ストーブの煙突を突き出します。よって画像の位置にしてあります。
煙突を接続していきます。
製品によっては順番が決まっているものがあります。この場合、一番下が「ダンパー付き煙突」で、一番上が「スパークアレスター」という火花が出にくくなる煙突が来ます。
製品によって異なるので、各自で調べてくださいな。
二重煙突の場合は、ここでストップ。
二重煙突に、残った煙突とスパークアレスターなどを取り付けて、こちらに接続します。
煙突ガードなら、もう一つ煙突を取り付けます。
そこへ、煙突ガードを取り付けてから、残りの煙突を接続していきます。
二重煙突とは少し方法が異なるので注意して下さい。
接続終了後は、こんな感じです。
サーカスTCなら、ファスナーを締めて完了です。
二重煙突ならテントに接触しても問題ありません。
熱くはなりますが、溶けるほど温度が上昇しないからですね。
外から見た様子になります。
二重煙突がテントに接触していることが分かります。
サーカスTCとなるとテントが3メートル近いので、先に煙突を組み立ててから接続しないと、上まで届きません。
逆に煙突ガードだと、先に煙突を全部接続してしまうと、煙突ガードの取り付けができませんので、組み立ての仕方は頭の中でイメージしてから、実際に組み立てたほうが良いと思います。
ちなみに、煙突ガードで薪ストーブを接続している様子は、僕の動画が多少は参考になると思うので、下記を御覧ください。
ホンマ製作所の薪ストーブを使用、煙突ガードも接続しています。同じケースなら上記動画が多少参考になると思います。
補足:経験談として思うこと
- 煙突径が80mmより大きいと、設置が大変
- 純正の二重煙突があるメーカーの薪ストーブを使ったほうが良い
- 純正以外の煙突ガード購入は、結構難しい(見つからないため)
- 煙突ガードの加工は、ハードルが高い
という感じ。
殆どの方が煙突ガード関連の問題を抱えて、テント内に薪ストーブを入れられないというケースが多いように感じますね…。
僕は「ホンマ製作所」のステンレス薪ストーブを買って1年ほど使いましたが、煙突ガードを探すのに時間がかかったし、その後は購入して、加工も行いましたが、すげえ大変でした。
なにせ煙突径が100mmあるので、それに合う煙突ガードが全然見つからないし、すごく太くなるのでテントから煙突を突き出すのが大変でした。
ということもあり、「煙突は細いほうが良いな」と実体験で感じています。そうなると、「G-stove」か「テンマクデザイン ウッドストーブ」「ウィンナーウェル ノマドビュー」あたりが候補になりそうかなと思います。
おすすめ製品など紹介
ということで、おすすめ製品の紹介です。
薪ストーブ
薪ストーブの代表的な製品は下記です。
僕が現在使用しているのはウィンナーウェルのノマドビューですね。友人がG-stoveやウッドストーブを使用していますが、どれも良い製品です。それなりに値段が高いですが、質が良いことは保証します。
それぞれ「二重煙突」や「煙突ガード」は別売り。
テント内でこれらの薪ストーブを使うなら、必ず購入しましょう。
二重煙突や煙突ガードのサポートとして活用
上記は耐熱バンテージです。
レダホトという製品なら、耐熱800℃までOKとのこと。
これを「二重煙突」や「煙突ガード」に巻いておけば、さらなる耐熱対策が可能なので、より安全性が増します。
二重煙突の熱はそこまで高くならないと分かっていても不安だ…という方は巻いておけば安心です。
煙突に直接巻いても使えそうですが、個人的には不安に思っているので、おすすめはしません。
二重煙突に巻くのが無難です。
煙突に使える、耐熱タイプの潤滑剤
先に言うと「使わないほうが良い」です。
これは焼付き防止のために使える潤滑剤。
煙突につければ、取り付け、取り外しがしやすくなります。
ただ、テンマクデザインのウッドストーブに関しては、スタッフさんが「使用を重ねるとタールがたまり、煙突の掃除がしにくくなるほか、発火することが報告されている」と話しています。
他のストーブにも同じことが言えそうなので、使わないほうが良いかも?というのが最近の僕の考えです。
薪ストーブの煙突に「焼付き防止耐熱潤滑剤(ロックタイトとか)」を使っている方へ
⚠️「使用を重ねるとタールがたまり逆に煙突の掃除がしにくくなるばかりか、発火するが事が報告されております。」
とのことです
詳細はテンマクのオンラインショップ↓↓↓↓↓https://t.co/XjOsEmvHAh
— わらしか【🐼VTuber】 (@wrskJP) February 13, 2020
2.テント内で薪ストーブを使う際の注意点
下記の通り。
- 一酸化炭素中毒の危険性がある
- 火災の原因になる恐れ
- 自己責任
当然ながら、火災や一酸化炭素中毒のリスクが上昇しますので、全てを承知の上で使用して下さい。テント内で薪ストーブを使うのは「自己責任」となりますね。
当サイトも責任を負うことができませんのでご了承を。
3.実際に薪ストーブをテントに入れて使ってみた
実際に行っている様子は動画で見れます。
下記です。
動画では「ホンマ製作所」のステンレス薪ストーブを使用しています。今は違う薪ストーブを使っていますが、以前は愛用していました。
もしよければ、上記動画をチェックしてみてね!
まとめ
以上、テント内に薪ストーブを導入する方法の解説でした。実体験を交えて紹介したので、ある程度は参考になるかなと思います。
薪ストーブを使うなら、テントの中で使いたい!と思う方は多いハズ。でも導入段階で躓きやすいので結局購入を断念する…というケースも少なくありません。
もし、この記事の内容でも理解できない、やり方がわからない場合は、僕はTwitterをやっていますので、気軽にリプ飛ばしてくださいな。
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