メリットある?テレワークを科学的視点から見てみた【考察】
こんにちは、わらしか(@wrskJP)です。
テレワークのメリットについて科学的視点から見てみました。
最近何かと話題に上がる「テレワーク」ですが、Twitterを見ると、様々な著名人がテレワークを推奨しています。そんな僕もフリーランスで家で仕事するので、テレワークみたいなことをしてますね。
また、最近だと緊急事態宣言が出てますので、どんどんとテレワークが浸透してきそうな予感。
確かに家で仕事すると楽だし幸福度も体感ではアップする気がしますが、科学的に見たらどうなの?メリットあんの?ということで、いろんな論文やら研究結果をチェックしてみることにしました。
1.テレワークとは?
ざっくり言えば「離れた場所で働く」ってことですね。
- tele = 離れた場所
- work = 働く
これを合わせた造語がテレワークです。
テレワークは3つに分けられる
- 在宅勤務型
- モバイルワーク型
- サテライトオフィス型
という3つ。
一番しっくり来るのは「在宅勤務型」かなと思います。
名前の通り、家で働くってことですね。
モバイルワーク型は「顧客先や移動先で、PCまたはスマートフォンなどを駆使して働く方法」で、サテライトオフィス型は「勤務先以外のオフィススペースで、パソコン等を駆使して働く方法」という感じ。
なぜ3つに分けてるのかは僕にもよくわかりませんが、一応これ、「一般社団法人 日本テレワーク協会」に掲載されている内容なんですよね。
今回は「在宅勤務型」のテレワークについての紹介になります。
新型コロナウイルスのこともありますからね。
主に科学的視点からテレワークを見たらメリットあるの?という内容です。
2.テレワークの研究を見てみる【科学的な視点からチェック】
今回紹介するのは2つのデータ。
主に「在宅勤務」に関して研究内容になります。
研究①:在宅ワークはどれくらい効果的なのか
2015年の9/24に公開された論文で、過去に行われた通勤に関する研究約200件を調査し直した統計的レビュー論文になります。
これらのデータを全部チェックして、在宅ワークはどのような効果があるのか、メリットはあるのか?などの疑問に結論を出した内容という感じです。
結論:テレワークで雇用者、労働者にもメリットあり
で、すっげえ長い論文なので結論が分かりにくいですが、要は下記の感じ。
- 仕事のパフォーマンスは向上する可能性が高い
- 仕事に関するストレスは下がる傾向にあり
ってことがわかっています。
在宅ワークをすれば、労働者にもメリットはあるし、雇用者にもメリットがあるってことが今回のことでわかったわけですねー。
テレワークを導入すれば、これらのメリットも得られそうです。
テレワーク成功には条件あり
ただ、この研究結果は在宅ワーク成功には条件があると話しています。
下記のとおりです。
- テレワークには個人差あり、ただし、仕事の効率が落ちることは無い
- 同僚との知識共有が減少するので、何らかの対策が必要になりそう
- 在宅ワークを導入しても、上司がうるさく管理し始めると、失敗する傾向にあり
- 顧客との面談、ミーティングが必要なら、在宅ワークのペースを落とすべき、週1回とか
という感じ。
中にはオフィスで仕事したほうが効率よくできる人も居るので、自分がどんなタイプなのかを見極めたほうが良いとのこと。
ただ、オフィスのほうが良いって人が在宅ワークをしたところで、仕事の効率が下がるわけでは無いらしい。副作用は殆ど無いって感じですな。
あとはテレワーク自体、自由に自分のペースで進めていくと効率が良くなるという感じなので、上司が厳しく管理しだすと逆効果になりやすいこともわかってます。
上司の皆さん、注意です。
とはいえ、この研究ではテレワークのメリットやべぇ!って感じになってます。
研究②:テレワークにしたら仕事パフォーマンスが約13%も向上したぜ!
2013年の3月に公開された「在宅勤務」に関するデータになります。
スタンフォード大学が発表した内容で、ナスダック上場企業である中国企業「Ctrip(シートリップ)」の従業員を対象にした研究になります。
具体的な内容は下記の通り。
- グループ1:週1日勤務、週4日テレワーク
- グループ2:5日間全てオフィスワーク
- 上記2つのグループは無作為に分けている(出生日の偶数/奇数で分けている)
- 要は「働く場所を変えたらどうなるん?」って研究
- 9ヶ月ほど継続
上記のような感じ。
対象の従業員は約500人くらい。
結論:通勤はオワコン
- 仕事のパフォーマンスが13%向上した
- 上記13%のうち、9%はシフト時間内の勤務時間が長くなった(休憩時間が減った、病気になる頻度が減った)
- 在宅ワークは仕事に対する満足度スコアが大幅に上昇する
- 離職率が50%以上低下した
という感じで、とある中国企業がテレワークを導入したらメリットばかりだった!ってことがわかってしまいました。いい事だらけですね。
まとめ:テレワークはガンガン導入するべき
上記2つのデータでは「テレワーク最高!」「テレワークにデメリットなし!」みたいな感じでした。僕も在宅で働いていますが、邪魔されるものも少ないのでめちゃくちゃはかどります。
- 家にいると集中できないんじゃね?
- 人に知恵を授からないと仕事が進まない!
みたいにテレワークはネガティブに捉えられがちですが、そんなことも無いし、しかもテレワーク導入して副作用も無いし、高確率で仕事の能力もアップする感じですから、導入するべきってことはこれでわかったはず。
まあ元々、一箇所に集まって仕事する働き方は産業革命の名残って言われていますからね。ネットとかで情報を処理する作業が殆どの現代だと、やっぱり食い違いが出てしまうものなんだなぁと。
新型コロナウイルスで渋々テレワークを導入したって企業は多いですが、これがキッカケで働き方って見方が変わればいいですねー。